クレソンに集まるニホンカブラハバチ
家の近くの公園の溝にクレソンがたくさん育っています。 「クレソン」はフランス語で(Cresson)、和名はオランダガラシ、香味野菜としてサラダや若い茎と葉を肉料理の付け合せになどに用いています。
クレソンはヨーロッパ~中央アジア原産のアブラナ科の多年草です。 日本には明治の初めに在留外国人用の野菜として導入されましたが、繁殖力が旺盛で、茎の切れ端からでも発根するので、各地で野生化し、外来生物法によって要注意外来生物に指定されています。
そのクレソンに、たくさんのニホンカブラハバチが来ていました。 カブラ(=カブ)もアブラナ科(アブラナ属)ですが、ニホンカブラハバチの幼虫の食餌植物はアブラナ科です。
クレソンで育った幼虫が羽化したのか、産卵のために集まっているのでしょうか。 とにかく、すぐ飛んでしまうハチですが、集まってくれていると、どうにか写真に撮ることができます。
なお、ニホンカブラハバチによく似たハチで、カブラハバチがいます。 個体数はニホンカブラハバチより少なく、胸部背面の橙色部がニホンカブラハバチより少なめです。 また、写真では翅を閉じていて分かりませんが、腹部第1節背面が、ニホンカブラハバチでは黒色、カブラハバチでは橙色ということです。
| 固定リンク
「昆虫07 ハチ」カテゴリの記事
- ルリジガバチ、ヒメハキリバチ、ジガバチモドキの一種(2014.06.25)
- コマルハナバチ(2014.06.03)
- ヒメコバチ科 Entedon nomizonis のオス(2014.06.01)
- スミゾメハキリバチ(2014.05.27)
- いもむしを狙うアシブトコバチ(2014.05.25)
コメント