オドリバエ科 Hybos属
オドリバエの仲間(オドリバエ科)は、他の昆虫などを捕えて餌としており、世界では3,000種以上が記録されています。 大きさにも幅がありますし、何を餌とするかで形態は多様化しています。
オドリバエの名前は、飛び方が踊りをおどるようなところからと言われていますが、種によって飛び方も異なり、一概には言えないようです。
日本産のオドリバエ科については、三枝豊平先生作成の検索表があります。 これによれば、写真のオドリバエは、セダカバエ亜科(Hybotinae)のHybos属のものということになりました。 体長は翅を含めずに6mmでした。 なお、セダカバエ亜科は、セダカバエ科としてオドリバエ科から独立させる扱いもあります。
※ 写真は全てクリックで拡大します。細かい所は拡大してご覧ください。
複眼は上下に分かれています(上の写真)。 どういう意味があるのでしょうね。 また、中脚の膝節には長い毛が認められます(下の写真)。
下の写真では翅脈の様子がよく分かります。
餌は後脚でしっかりはさみつけています。
上で捕らえられているのは、チャタテムシの一種、下は同じ双翅目の昆虫のようです。 長い口吻を突き刺しています。
写真のオドリバエは、5月12日に、直線距離で2kmほど離れた2ヶ所でたくさん発生しているのに出会い、そのうちの1ヶ所で撮ったものですので、同種でしょう。 その後、次第に個体数は減っているようですが、餌を捉えている所に何度も出会い、昨日も出会いました。 上に書いたように、オドリバエの仲間はたくさんいて、同定には翅脈の様子や毛の生え方を見る必要があり、別の日に見たものも全て同種だとは言い切れないのですが、雰囲気的にはたぶん同種だったと思います。
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