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2012年4月29日 (日)

淀川・鵜殿のノウルシ

 ノウルシは海岸や川辺の草地に生える多年生の植物で、早春に花を咲かせ、夏までに種子を散布し、休眠に入ります。 しかしそのようなノウルシの生育に適した場所が減少し、環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧II類(VU)「絶滅の危険が増大している種」とされています。 しかし鵜殿では、写真のようにたくさんのノウルシを見ることができます。

Nourusi120418_1

 鵜殿ではノウルシはヨシ原に生え、ヨシが葉を広げて上を覆われるまでに種子を作るという生活をしています。 淀川でも治水工事が進むにつれ、冠水による撹乱がなくなると共に水位が低下し、他の植物の侵入などでヨシ原の生態系が壊れると共に、ノウルシもたいへん少なくなりました。
 しかし、1997年(平成9年)に河川法が改定され、従来の治水・利水に加えて生態系の保全が法律的に義務付けられ、鵜殿でもヨシ原を復元する努力がなされてきました。 揚水ポンプを設置し、導水路を開設したり、春にヨシの新芽が出ることを促進するためにヨシを刈り取ったり、ヨシ焼きなどが行われています。 このような努力により、ヨシ原の生態系が回復する傾向を見せると共に、ノウルシも増えてきたというわけです。

Nourusi120418_2    ノウルシの陰で休むツグミ

 ノウルシはトウダイグサ科の植物です。 名前は、茎を切ると乳液が出て、これに触れるとかぶれをおこすことに由来します。
 葉は長さ約10cmで対生です。 茎の先端から5本ほどの枝が出て、茎の先端とその枝の先に花序がつきます。 茎の先端付近の葉や、花序の苞葉が黄色になり、この部分で虫たちを惹きつけるのでしょう。

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 花そのもののつくりは基本的にはトウダイグサのところに書いた内容と同じですので、そちらを見てください。

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