ルリイロスカシクロバ
道の上にいたルリイロスカシクロバです。 マダラガ科クロマダラ亜科に分類されており、一年に一度、春先にのみ出現します。 朝の冷え込みのせいでしょうか、触っても飛び立てず、ひっくり返して腹部の瑠璃色を見せてもらいました。 口吻の黄色もよく目立ちます。
マダラガ科の蛾には、このブログにこれまで載せたホタルガやヤホシホソマダラなど、瑠璃色に輝く鱗粉を持つものがいるのですが、ルリイロスカシクロバの腹面はみごとです。 背面からは見えないこの美しい色は、生態的にはどのような意味を持っているのでしょうね。
「スカシ」は翅が透けてみえることに由来するのでしょう。 この仲間には、ウメスカシクロバやリンゴハマキクロバなど、似た蛾はいろいろいるのですが、これらの出現時期は早春ではありませんし、腹部もルリイロスカシクロバのように瑠璃色に輝いていることもありません。 また、ルリイロスカシクロバの前翅の翅脈は、きわめて鮮明です。 なお、幼虫の食餌植物は、ツタ、ノブドウなどです。
ひっくり返って脚をバタつかせているルリイロスカシクロバに指を近づけると、つかまってきました。
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