アズマイチゲ
「アズマ」は関東を意味するのでしょうが、全国的に分布するスプリング・エフェメラルの一種で、山地や山麓の日当たりの良い場所に生育します。 といっても大阪府下では植えられたものしか知りませんが・・・。
見ることができるなら、やはり自生地で・・・というわけで、兵庫県の篠山市大山宮まで行ってきました。 ここは町のみなさんが野草の保護に取り組んでおられ、アズマイチゲも広い群落を形成しています。
アズマイチゲは、太陽が照って暖かくないと花粉媒介の虫たちが来ないということなのか、雨で花粉が流れてしまうのを防ぐ意味なのか、とにかく、陽が当たらないと花が開きません。 ちゃんと咲いた花は、同じAnemone属のユキワリイチゲやキクザキイチゲ(=キクザキイチリンソウ)によく似ているのですが、行った日は前日が雨、当日は曇で温度も低く、昼になっても花はみんな下を向いたままでした。
上に書いたように、花はユキワリイチゲやキクザキイチゲなどによく似ているのですが、葉は少し違っていて、アズマイチゲでは3出複葉の葉が3枚輪生します。 小葉も浅く3裂しやさしい感じがします。
下は下向きの花を無理やり覗き込んで撮ったもので、たくさんのメシベをたくさんのオシベが取り囲んでいます。 花弁が無く、花弁のように見えるのはガク片です。
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