ヤナギグンバイ
ヤナギにいたヤナギグンバイです。
グンバイムシの仲間は形態的におもしろく、このブログでも、これまでにヒメグンバイ、プラタナスグンバイ、アワダチソウグンバイ、アザミグンバイなどを記事にしてきました。
今回のヤナギグンバイは、上記のグンバイムシに比較すれば、“普通の虫”に近い姿ですね。
当時の大阪女子大の石原道博氏は、同じヤナギを餌とするヤナギルリハムシとヤナギグンバイの関係を研究されました(例えばこちら)。 研究によると、ヤナギグンバイの被害を受けたヤナギは防御のための物質を増やし、このことがヤナギルリハムシのパフォーマンスを低下させるということです。 また、ヤナギルリハムシやヤナギグンバイなどによる食害が激しい場合は、ヤナギは二次展葉し、柔らかい葉は植食者に好環境をもたらすこと、つまり、一部の植食者による食害が、葉の質を変えることで、間接的に植食性昆虫群集全体に影響を及ぼしている可能性を示唆していると書かれています。
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