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2012年3月 9日 (金)

イクビゴケ

Ikubigoke120307_1

 イクビゴケは、そんなに珍しいコケではないのですが、蒴(さく)が無いと、見逃してしまいやすいコケです。
 多くの蘚類の蒴(さく)は長い蒴柄の先についていますが、このイクビゴケの蒴は葉の間に埋もれるようについていて、長い蒴柄はみあたりません。 和名は、この様子を首が無いようにみえるイノシシの首に例えた「猪首ゴケ」に由来します。(ほんとうはイノシシもキリンなどと同じ数の首の骨(=頚椎)を持っています。)
 イクビゴケの仲間(イクビゴケ属)は日本には5種ありますが、このように変った胞子体を持っていることなどから、イクビゴケ属のみでイクビゴケ亜綱イクビゴケ目イクビゴケ科を構成しています。
 蒴には基部から長い毛があるようにみえますが、じつはこれは蒴の周囲の葉の中肋です。 よく見ると、どの葉も中肋が少し飛び出ていますが、特に蒴の周囲の葉は短く、中肋だけが長く伸びています(詳しくはこちら)。 最初の写真の左上隅はまだ蒴が生長しておらず、その様子がよく分かります。 下は、そのようにまだ蒴が生長していない株の集まっているところです。

Ikubigoke120307_2

◎ イクビゴケの蒴の蓋や蒴歯などについては、こちらをご覧ください。

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