トビズムカデ
名神高速道路を東に進むと、栗東付近で、近江富士とも呼ばれる美しい姿の三上山が正面に見えます。 伝説に、俵藤太(たわらのとうた:藤原秀郷の異称とされている)が、この三上山を7巻き半する大ムカデを、龍神の頼みを受けて退治したという話があります。 昔、米朝さんは、「ナナマキハンは大したことはないんで、ハチマキよりもちょっと短い」と、落語の枕でよく言っていました。 鉢巻よりもちょっと短くても大々ムカデですが、東南アジア一帯には体長が30cm近くにも達するムカデが実際にいるそうで、これもトビズムカデの亜種です。
閑話休題。
下は、いわゆるムカデの代表、オオムカデ科のトビズムカデで、よく見かけます。 大きいムカデですが、体長は普通8~15cmで、20cmを超えることはありません。 漢字で書くと「鳶頭百足」、つまり頭が鳶色(トビの羽のような色)のムカデです。
トビズムカデにはアカズムカデ(赤頭百足)とアオズムカデ(青頭百足)という亜種がいます。 アカズムカデは頭と足が赤色で、アオズムカデは少し小型で、頭と胴体は暗緑色、足は黄色または赤色をしています。
下はアカズムカデで、脚の間から見える頭も赤い色をしています。
私たちがいちばん多く見るムカデは、このトビズムカデでしょうが、ムカデにもたくさんの種類がいます。 次回はムカデの仲間を少し整理してみる予定です。
| 固定リンク
「無脊椎動物(その他)」カテゴリの記事
- ワレカラ(2014.05.17)
- クモマルトビムシの仲間(2014.03.11)
- イソフサヤスデ(2014.03.07)
- ヨコエビ(2014.03.06)
- ウスアカフサヤスデ(2013.12.11)
コメント
この大きいムカデ、我が家の常連です。
数年前、私も右手を刺されました。その激痛は強烈!
立っていられなくて保冷剤を押し当てて3時間うめきました。
最近、刺されたら43〜46℃の温熱が著効との報告を詠みました。
今度刺されたら試してみるつもりですが、やっぱり刺されたくはありません。
投稿: 夕菅 | 2012年3月29日 (木) 09時45分
私は噛まれた事は無いのですが、とても痛いようですね。
夕菅さんが噛まれたのは一瞬だったのでしょうね。知らないうちに服の中に潜り込まれてしっかり噛まれた場合など、数日うめかなければないらいなどという話も聞きました。
投稿: そよかぜ | 2012年3月29日 (木) 21時44分
頭が赤っぽくて体は黒っぽかったので
このムカデでしょうかね。
今年になって3回室内に出没しました。
いずれも寝ていたトラ柄がスクランブル発進し
居場所を教えてくれたので
退治できたのですが(屋外で火あぶり)
あんなのに刺された(咬まれた)らと思うと
ゾっとします。
さすがにあの大きさでは
アシダカグモもたちうちできないでしょうね。
投稿: み。 | 2013年4月24日 (水) 21時12分
もしも寝ている所にトビズムカデに侵入されたら、たいへんですね。
トラ柄君、役に立っているじゃないですか。
投稿: そよかぜ | 2013年4月25日 (木) 21時58分
ご近所では寝室にムカデが侵入し
咬まれて大変なことになったらしいです。
トラ柄のおかげで(せいで?)
アシダカグモに遇う機会は減りましたが
ムカデの被害は今のところ無いし
何よりゴキを見る機会が減りました。
投稿: み。 | 2013年4月27日 (土) 10時16分
ゴキブリの侵攻からみ。さん宅を守るためにアシダカグモ隊とムカデ隊がいて、これらの力が強くなりすぎないようにトラ柄親分がいる?
似たような話がどこかであったような・・・
投稿: そよかぜ | 2013年4月28日 (日) 21時09分
先日夜のトラ柄の手柄。
ムカデ2匹ゴキブリ1匹。
むろん居場所を教えてくれるわけで
のこりは人力で駆除なのですが。
ムカデはチョする程度でしたが
ゴキブリはひっくり返してありました。
投稿: み。 | 2013年5月 6日 (月) 11時28分
トラ柄君もすっかり家族の一員になりましたね。
投稿: そよかぜ | 2013年5月 6日 (月) 22時07分