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2012年3月16日 (金)

ザゼンソウの花のつくり

 ザゼンソウは、たくさんの花が集まった肉穂花序(にくすいかじょ)が、褐紫色の仏炎苞で覆われています。 仏炎苞や花序の色は違うものの、花のつくりはミズバショウとよく似ていますが、子房内の胚珠のつき方などに違いがあり、別の属とされています。

 下は今津のザゼンソウ群落地にあった、ザゼンソウの花のつくりを示した解説板の一部です。

Zazensou120314_6

 これを実際の花の写真で見ていくことにします。
 下は肉穂花序の一部を撮ったものです。 花が遠くにあったので、大トリミングの結果、少しぼやけた写真になっていますが・・・。
 ザゼンソウの花は雌性先熟です。 下の写真で、個々の小花の中心から少し突き出したように見える白っぽいものは、メシベの柱頭です。 オシベの存在はほとんど確認できません。 雌性期です。

Zazensou120314_7

 その後、ザゼンソウの花は、短い両性期を経て雄性期になります。 下の写真では、オシベの葯がメシベを取り囲むように伸びてきて、花粉を出し始めています。

Zazensou120314_5

 花序全体を見れば、花序の上の方が花の咲き始めるのが早いようです。 下の写真の花序では、上は雄性期でさかんに花粉を出していますが、花序の下部の花はまだ雌性期です。

Zazensou120314_8

 なお、昨日書いた花序の発熱については、雌性期と両性期で顕著で、雄性期になると急速に発熱量は低下するとのことです。

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コメント

「ザゼンソウって?」って聞かれたとき
「ホラ、ミズバショウの臙脂色バージョンよ」って答えてましたが・・・

違うんですね。

投稿: わんちゃん | 2012年3月24日 (土) 18時51分

たしかに外見はミズバショウの臙脂色バージョンですね。近い仲間であることには違いありません。

投稿: そよかぜ | 2012年3月25日 (日) 00時23分

ブログとHP訪問して頂き有難うございます。蛾の観察は2年かかってやっと900種になろうとしています。名前調べが大変です。

 私が見たザゼンソウは黄色の花粉が見られたので雌性期が終わった花であることを知りました。

 雌性期の期間はどのくらいなのか分かっていましたら教えて下さい。

 ザゼンソウは臭いと言いますが雌性期の花だけが悪臭を放っているのですか。葉からは臭いがしないのでしょうか。

 質問ばかりで済みません。

投稿: itotonbosan | 2013年3月 5日 (火) 10時40分

私も同じ所に何日もいて継続的に観察したのではないので、よく分かりませんが、雌性期は数日だと思います。
ザゼンソウの葉のにおいはかいだことが無いので分かりませんが、においも花粉媒介してもらう虫(ハエなど)を呼ぶためでしょうから、花だけだと思います。 発熱するのも、よくにおいが広がるようにするためでしょう。

投稿: そよかぜ | 2013年3月 5日 (火) 22時04分

教えて頂き有難うございます。

お陰様で「ザゼンソウの悪臭」でブログの記事が書けました。

投稿: itotonbosan | 2013年3月 6日 (水) 10時03分

近くにザゼンソウが咲いているのですね。
ザゼンソウに来る虫も観察されてはいかがでしょうか。

投稿: そよかぜ | 2013年3月 6日 (水) 22時25分

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