マダラマルハヒロズコガの幼虫
ケヤキの根元近くの樹皮の下に、マダラマルハヒロズコガの幼虫がいました。 成虫は開張2cmほどの、特別変った所の無い蛾ですが、幼虫は「ツヅミミノムシ」という別名がピッタリで、下の写真のような鼓型の扁平な巣を作ってその中で暮らし、巣から体を少し出して周囲の樹皮や朽木を食べて育ち、移動時もこの巣をひきずって動きます。
巣と共に移動する点ではミノムシに似ていますが、ミノムシの仲間ではありません。(ミノムシの仲間はミノガ科に、マダラマルハヒロズコガはヒロズコガ科に分類されています。)
少しかわいそうですが、巣を開いて、幼虫の姿を見せてもらいました(下の写真:幼虫を詳しく見たい場合は、写真をクリックして拡大してください)。 黒っぽい部分の先端が頭で、移動時はこの黒っぽい部分だけを巣から出して移動します。
この冬はマダラマルハヒロズコガの巣を何度も見ました。 多くは朽木の中で、1月に巣の中で蛹になっているのも見ましたので、冬の間の生育状況には、かなりの幅がありそうです。 なお、成虫の出現時期は6~8月です。
下は、別の場所にいたマダラマルハヒロズコガです。 巣材が違えば色も違ってきます。
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