カワウの日光浴
波も立てずに穏やかに泳ぐカワウ、しかし餌の魚を捕える時は水中で俊敏な行動を見せます(はずです:私が水に潜って見たわけではないので・・・)。 なにしろ泳いでいる魚を泳いで捕えるのですから。
カワウは上記のように水中の行動が得意です。 上の写真はカワウの水面に浮かんでいる普段の姿ですが、体の大部分が沈んでいます。 まるで潜水艦が浮上して進んでいるような姿です。
水面採餌をするカモなどの羽の表面には脂質成分があり、水をはじきます。 このために羽の内側には水が入ってこず、空気が貯えられて、体温を保つ働きをしています。 しかしこのような状態では空気による浮力が大きく、浮き上がってしまい、水中で俊敏な行動を取る事はできません。
水中で俊敏な行動を取るウやカイツブリなどでは、羽にたくさんの空気を蓄えることはせず、羽は水に濡れます。 しかしやはり羽がいつも濡れたままというのも、具合が悪いのでしょう。 飛ぶにも水に濡れた翼では重いことでしょう。
下のように翼を広げているカワウの姿をよく見ます。 このまま長時間じっとしたり、小刻みに翼を震わせたりしています。 目的は翼を乾かすためなのでしょう。
よくこの姿は虫干しだと言われます。 布団を虫干しするように、羽に付く寄生虫を陽に当てて殺しているのだというわけです。 しかし羽に付く寄生虫を防ぐのなら、他の鳥たちと同様、水浴びの方が有効でしょう。 カワウも水面で激しく暴れている姿をよく見ます(下の写真)。
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