シロオビフユシャクのメス
写真は昨日記事にした冬尺のうちの、シロオビフユシャクのメスだと思います。 「思います」と曖昧な書き方をしたのは、オスもメスもシロオビフユシャクによく似たクロバネフユシャクというのがいるからです。
写真のように、シロオビフユシャクのメスの翅は退化し、無くなっています。 それに、口も退化してしまっています。 フユシャクの成虫が活動する環境は、氷点下になる場合も考えられます。 体内で氷ができると組織が破壊されてしまいます。 ストロー状の口で吸う蛾の成虫の食べ物には水分が多く、体内で氷ができないように餌を摂らないのではないかと言われています。 下は口の辺りを拡大して撮ったものですが、口のようなものは全く見られません。
水も飲めない成虫は当然のこととして短命です。
シロオビフユシャクのオスはこのブログに既に登場している(こちら)のですが、上記のメスの近くにいたオスを下に載せておきます。
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コメント
シロオビフユシャクの雄は毎年,暮れから観察しておりました。
翅を重ねて止まるのが特徴のようです。
でも,雌は今年になるまで見つけられませんでした。
木の柵に小柄なクモが止まっているのかなと思いながら近づくと
何と黒い横縞模様のあるシロオビフユシャクの雌でした。
投稿: itotonbosan | 2014年1月 8日 (水) 21時16分
シャクガ科フユシャク亜科のオスは、みんな翅を重ねてとまりますし、メスはオス以上に互いによく似ていて、外見からだけでは、なかなか種名までたどりつけませんね。
投稿: そよかぜ | 2014年1月 8日 (水) 21時46分