昆虫の胸部
昆虫の体は、頭部・胸部・腹部からなります。 これは小学生でも知っている事実。 下の写真はルリセンチコガネですが、この写真につけた頭部・胸部・腹部の区分は、これでいいのでしょうか。
甲虫やカメムシなどの場合、上の写真のように真上(背側)から見ると、腹部は見えません。 上の写真で「腹部」と書いた部分の腹側にはたしかに腹部はあるのですが、見えているのは鞘翅(=前翅)で、前翅は胸部に生えているものです。
下の写真はミナミトゲヘリカメムシですが、このカメムシについては明日の記事にすることにして、うまく脚を下げて胸部が分かりやすい写真が撮れたので、カメムシに限らず、昆虫の胸部について書いておくことにします。
昆虫の体は節(「体節」といいます)が連なったようなつくりになっています。 胸部は、前胸、中胸、後胸の3節からなっています。 昆虫の脚は3対6本ですが、胸部の3節には、それぞれ1対の脚がついています。 そして中胸の背側には前翅が、後胸の背側には後翅があります。 つまり最初の写真の「胸部」と書いた部分も、上から見た場合、前胸(の背板)を見ていたことになります。
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