タシギ
タシギは、多くは旅鳥で、春と秋の渡りの途中に飛来しますが、本州中部以南では冬鳥として越冬する個体もたくさんいます。
名前は田によくいるシギということですが、河川の浅い所や湿地などでも見られます。 食性は動物食の強い雑食で、主に夜間に行動しますが、安全であれば昼間でも採食します。 体は枯草に似た保護色で、じっとされると、なかなか分かりません。
写真は大泉緑地で撮ったものですが、時雨れて薄暗くなった時に、飛来してきたのを見かけたので、そっと近づくと、鳥の死骸をつついていました。 この時はカメラを向ける間もなく近くの草むらに逃げ込まれたのですが、しばらくじっとしていると、少し離れた所で採餌し始めました。 長いくちばしを泥の中につっこんで、キツツキが幹に穴を開けるように、たいへんな速さで細かく嘴を上下させていました。
以前も同じ場所でタシギを見ていますが、この時は他にも人がいて、タシギも人を意識して全く動かず、枯草になりきっていました。
タシギの肉はおいしく、フランス料理では食材として用いられています。 大日本猟友会が発行している狩猟読本では、『骨が柔らかくその食味は正に焼鳥の王者である』の記述があるとのことです( Wikipedia より)。
肉を得るため、タシギは狩猟の対象となります。 タシギの英名は Common snipe ですが、狙撃(=スナイピング)はタシギ猟からの語源と言われています。
※ 写真は3枚とも、クリックで拡大します。
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