クロコブタケ
コナラの枯れた所にたくさんの黒い塊がくっついているのを、堺自然ふれあいの森でみつけました。 触るとカチンカチン。
これは、ブナ科の倒木や枯れた幹などに群生するクロコブタケという子嚢(しのう)菌の仲間です。 シイタケのほだ木にも発生し、シイタケの害菌としても知られています。
木から剥して、ナイフで断面を作ってみました(下の写真)。 断面を作る時の感じは、まるで炭を切ったようでした。
断面を見ると、小さな部屋が表面近くに埋め込まれています。 この小さな部屋を「子嚢殻」といい、子嚢殻を取り囲んでいる部分を「子座」と呼んでいます。
写真では子嚢殻は既に空っぽになっていますが、ここは胞子が入っていた所です。 もう少し早く見つけていたら子嚢殻の中にたくさんの「子嚢」が入っている状態を見ることができたでしょう。 この子嚢の中には8個の「子嚢胞子」が入っているのですが、もちろん胞子は顕微鏡レベルの大きさです。
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