ペカン
ペカンはクルミの仲間の落葉高木で、その種子はナッツとして利用されます。 米国中西部からメキシコ東部が原産で、日本には大正時代の初期に入ってきています。
果実(堅果)は中に1つの種子があり、10月頃に成熟し、成熟すると果皮が裂けて種子を落とします。 下の写真は11月20日に長居植物園で撮ったものですが、樹上に残っているのはほとんど裂けた果皮ばかりです。 地面を見ると、種子を落としてしまった果皮もたくさん落ちていました。
下は地面に落ちていた、裂けた果皮です。 果実には4稜があり、この稜の部分で割れています。
そして下が種子です。 種子の表面には模様があります。 クルミと異なり、外種皮は薄くて手でも割ることができます。
下は種子を割ったところです。 中はほとんどが複雑な形をした胚乳です。
この胚乳は、製菓材料としたり、軽く煎ってサラダや炒め物に加えたり、生食も可能です。 胚乳はクルミとよく似た味がしますが、成分的にはクルミよりずっと脂質が多く含まれています。
この写真の後、胚乳の多くは私の胃袋にしまわれましたが、室内犬が寄ってきたので与えたところ、喜んで食べていました。
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