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2011年12月28日 (水)

ヒノキゴケ

 寒空の下でも瑞々しい緑を保っている植物はいろいろあります。 ヒノキゴケもそのひとつです。

Hinokigoke111221_1

 ヒノキゴケは蘚綱マゴケ亜綱ホンマゴケ目ヒノキゴケ科に分類されています。 ちなみに「ホンマゴケ」というのは「本当の真のコケ」という意味で、いわゆるコケらしい姿をしている仲間です。 また「ヒノキゴケ」というのは、ヒノキの樹形に似ているからというのですが、これはどうでしょうか。
 コケの仲間では、胞子体の胞子が入っている部分は「さく(蒴)」と呼ばれています。 マゴケの仲間では、さくはふたをもっていて、多くの場合は、このふたがとれると、さく歯があるのがわかります。 写真のヒノキゴケは、ちょうど円錐形のふたが取れて、さく歯が見える状態でした。

Hinokigoke111221_2

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 ホンマゴケの仲間は2重のさく歯を持っています。 さく歯が開いて胞子が飛散するのですが、上の写真では、左側のさくは右側のさくより若く、内側のさく歯(内さく歯)は外側のさく歯(外さく歯)の内側で固く閉じているらしく、写真には写っていません。

Hinokigoke111221_4

 ヒノキゴケは園芸的にはヤマゴケと呼ばれることもあり、コケ庭などによく利用されています。 しかし、ヤマゴケと呼ばれているコケには多くの種類があり、関東と関西でも違うようです。

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