死環③
今日の内容は死環①と死環②の続きです。 最初にこの記事に来られた方は、死環①からお読みください。
前回の問題は、上の写真(ソヨゴの葉)のように、既に死環のできている葉で、死環の近く(上の写真の赤い×の位置あたり)に再度熱を加えて死環を作らせると、どうなると考えられるか、でした。 上の写真では死環を作る時に少し焦げ目がついてしまいましたが、死環は焦げ目とは別のものであることを示すことにもなるので、そのままにしてあります。
理論的に考えてみましょう。 死環は酵素反応により褐色の物質が新たに形成される反応の結果として作られるものでした。 死環の内側では、熱のために酵素が変性し、活性を失っていますから、もう反応は起こらないはずです。 つまり前回の問題図の1とはならないでしょう。
死環では熱の影響で新しい物質ができてしまっていますから、もうこれ以上熱による変化は無いはずです。 つまり前回の問題図の3とはならないでしょう。
残るは2ですね。 実際に試してみました。 結果は下のようになりました。
考えたとおりの結果になるということは、考えたことが正しいのではないか、ということになりますね。 みなさんの考えはどうだったでしょうか。
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コメント
こんにちは。
今年もたくさんの情報を有り難うございました。本当に勉強になりました。
来年も引き続き宜しくお願い致します。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
投稿: 多摩NTの住人 | 2011年12月31日 (土) 11時05分
今年も何度もコメントを入れていただき、ありがとうございました。
多摩ニュータウン植物記、関西と関東、微妙に花の時期が違っていたり、種類が違っていたりとおもしろいですね。私も楽しませていただいています。
来年もよろしくお願いいたします。
投稿: そよかぜ | 2011年12月31日 (土) 20時54分
そよかぜさん 今年もいろいろ教えていただきました、ありがとうございます。
それは、身近なお花や生き物もそよかぜさんのblogで拝見するとイキイキと感じます
新しい発見がありとても楽しいです。
けど、出合ったことのないモンは
ちょっと難しいです
けど、意外と後になって出合うことがあったりして、また楽しいです。
来年もヨロシクです。
投稿: わんちゃん | 2011年12月31日 (土) 21時17分
このブログのタイトルに、near at hand と入れています。出会ったことの無いものでも、いつか出会えるものがほとんどです。身近な生物を身近なものに感じてほしいと思っています。難しく感じたところは連絡してくださいね。
来年もよろしく。
投稿: そよかぜ | 2011年12月31日 (土) 21時58分