クリオオアブラムシ
11月22日の記事で、クリオオアブラムシのいるクリの木に来ていた虫たちを紹介しましたが、クリオオアブラムシについては何も書いていませんでしたので、ここで書いておきます。
じつは11月26日に再度クリの木を見に行ってきたのですが、前回にはいなかった有翅型も見られ、越冬用の卵も産み付けられていました。
下の写真で、有翅型は右上にいます。 また、写真下の暗赤褐色のものが卵です。
クリオオアブラムシの生活環は次のようになります。 まず、越冬形態は卵です。 4月上旬頃に孵化するのは無翅型のメスで、単為生殖を行います。
5月頃には有翅型のメスも出現し、移動分散し、新たな場所でも単為生殖で個体数を増やしていきます。 そして、秋になると有翅型のオスが現れます。 このオスはメスと交尾し、メスは越冬用の卵を産卵します。 卵は最初は暗赤褐色ですが、次第に黒色となっていきます。
上の写真では有翅型が分かりにくいので、単独でいる有翅型の写真を載せておきます。 有翅型の翅は黒色で、白い斑紋があります。 腹部が膨らんでおらず、オスでしょう。
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