アメリカミズアブ
アメリカミズアブは第二次大戦後にアメリカから入ってきた外来種です。 それから急速に広まったようで、私が子供の頃にはこの虫を何度か見かけています。 図鑑で名前を調べようとしたのですが、新しくても古いままの内容を載せている図鑑には当然載っていなくて、なぜこんな身近な虫が載っていないのかと不思議に思ったものでした。
アメリカミズアブは有機物の多い所で発生します。 私の子供の頃は生ゴミは庭に掘った穴に捨て、便所も汲み取りでしたから、アメリカミズアブにとっては快適な環境だったのでしょう。 その後、衛生状態が良くなるにつれて、アメリカミズアブの姿は町の中ではあまり見なくなりました。
写真はクリの木に来ていたアメリカミズアブです。 クリ畑の周囲は貸農園になっていて、収穫後に片付けられた作物が積まれていて、そこで発生したのだと思われます。 成虫は花の蜜を吸っていますので、蜜の代わりに甘露を吸いに来たのでしょう。 アブとしては長い触角を持っているのですが、片方の触角は途中から失われています。
複眼の模様の美しさ(下の写真)は、子供の頃には気づかず、デジカメで写真を撮るようになってから知ったことです。
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コメント
キレイな模様ですね、
ハイハイ経験ありです
ポツンと黒点にしか見えなかった虫が
デジカメで撮って後で見てみて
ビックリしたこと・・・あります。
投稿: わんちゃん | 2011年11月27日 (日) 21時15分
カメラは人の目を越えましたね。
写真の「真」とは人の目で見たままではないということですね。
投稿: そよかぜ | 2011年11月27日 (日) 22時18分