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2011年11月23日 (水)

ヘリヒラタアブ

 昨日載せたクリオオアブラムシのいるクリの木に来ていたヘリヒラタアブです。 甘露を舐めていました。

Herihirataabu111117_1

 ほとんどのハナアブの仲間が黒と黄色の模様であるなかで、このブルーの模様は、とても印象的です。 ただしこのブルーは、死ぬと時間の経過と共に黄色くなっていきますので、古い標本では見ることができません。
 ところで、このヘリヒラタアブと同じ属( Didea属 )にマルヒラタアブというのがいて、上から見る限り、両者はそっくりです。 両者のいちばん大きな違いは腹部下面の紋の形で、マルヒラタアブの1番目の横帯状の紋と2番目の紋が離れているのに対し、ヘリヒラタアブのそれはくっついているのですが、それ以外の違いは微妙です。
 ヘリヒラタアブはけっこう活発に飛び回っていて、撮れた写真はこれ1枚で、もちろん腹部下面は撮れていません。
 ではなぜ今日のタイトルをヘリヒラタアブとすることができたのか。 じつは同じクリの木に幼虫(全く動かないので蛹かもしれませんが・・・)がいたからです(下の2枚の写真)。 マルヒラタアブの幼虫とサナギは、フッカーSさんのブログで見せていただきましたが、クリの木にいたものとは少し違うようです。

Herihirataabu111117_2

Herihirataabu111117_3

 じつはヘリヒラタアブの幼虫は肉食で、アブラムシを餌としています。 もちろん、ヘリヒラタアブの幼虫の傍にマルヒラタアブの成虫がいることだって、無いとは言えないでしょう。 しかし常識的に考えて、幼虫がヘリヒラタアブなら成虫もヘリヒラタアブである確率は高いでしょう。 最初の写真の成虫も、このクリ畑(クリの木が7~8植えられています)で生まれたのかもしれません。

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コメント

背中のブルーの模様はホンマきれいですね、

虫たちを撮るとき
「横っ腹の模様は?」←トンボ
とか、最近になって顔や翅だけじゃないな
と、解ったとこです。

お腹の下もですね?

マルヒラタアブもブルーの模様がキレイなのですか?
と、聞いてもハナアブがイマイチよう分かりません。

投稿: わんちゃん | 2011年11月24日 (木) 19時03分

マルヒラタアブの方が少し小さいのですが、背面から見るとマルヒラタアブとヘリヒラタアブは色も模様のパターンもたいへんよく似ています。
ハナアブは人の血を吸うようなアブではなく、花の蜜で生きるアブです。

投稿: そよかぜ | 2011年11月24日 (木) 22時41分

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