クリの木の賑わい
花の時期でもないのに、クリの木の周囲にいろんな昆虫が飛び回っていました。 何に惹かれて来ているのかと不思議に思ってよく見ると、原因は、たくさんのクリオオアブラムシでした。
アブラムシは口を枝に差し込んで樹液を吸います。 樹液には糖分はたくさん含まれているのですが、アミノ酸はそんなに多くありません。 アブラムシにはアミノ酸が必要ですから、たくさん樹液を吸わなければならないのですが、そうすれば糖分が余ってきますのて、お尻から余った糖分を排出します。 これは甘露と呼ばれています。 通常はアリがこれをもらって、代わりにアブラムシをガードするというのが、よく見られるシーンですが、この時はあまりアリは見られませんでした。
結果として甘露は下に落ち、葉や枝を濡らします。 これを吸おうと多くの虫たちが来ているようです。 さらにはクリオオアブラムシを食べようとして集まった昆虫があり、このようにして集まった虫たちを食べようと集まる虫たちもいます。
口を伸ばして甘露を吸うキタテハ 葉の茶色の部分と重なり、いい保護色です。
オオハナアブ(メス)
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コメント
>お尻から甘露と呼ばれる甘い液体を出します。 通常はアリがこれをもらって、代わりにアブラムシをガードするというのが、よく見られるシーンです
アリがガードするクリオオアブラムシって?
ちっちゃいのかなぁ?と思いました。
投稿: わんちゃん | 2011年11月24日 (木) 20時42分
クリオオアブラムシの体長は4~5mmありますから、他の多くのアブラムシに比べると、かなり大きく見えます。
投稿: そよかぜ | 2011年11月24日 (木) 22時44分