ニガクリタケ
名前は「苦いクリタケ」という意味で、クリタケと似た場所に生える、外見も似たキノコです。 消化器系の症状が中心の毒キノコで、重症の場合は神経麻痺や肝障害なども引き起こし、死亡例もあります。
ニガクリタケはほぼ1年中見ることができるのですが、もちろんクリタケの見られる秋にもあります。 生える場所も、クリタケ同様、木材や切り株です。 下は'11年11月17日の記事にしたクリタケと同日に撮った写真ですが、ハイキング道の階段の組み木にたくさん生えていました。 この日は他の場所でも、あちこちでニガクリタケを目にしました。
クリタケと比較すると、色はやや薄く黄色みをおびているのですか、クリタケもニガクリタケも、時間の経過と共に色が濃くなってきますから、古いニガクリタケと新しいクリタケを比較すると難しくなります。
傘のひだはひだはオリーブ色ですが、古くなると黒ずんできます。 下は少し古いニガクリタケです。
ニガクリタケは名前のとおり、たいへん苦味の強いキノコです。 毒キノコですが、飲み込まなければ大丈夫ですので、味見をして印象に残しておくのも良いのではないでしょうか。
ニガクリタケの苦味は、加熱すると消えるのですが、毒性はそのまま残ります。 最初に書いたニガクリタケによる中毒は、クリタケ(やナラタケなど)と思って採り、そのまま加熱してしまったためでしょう。
| 固定リンク
「菌類・変形菌等」カテゴリの記事
- エノキ裏うどんこ病菌の子嚢殻(2013.11.27)
- ヒトヨタケとトゲハネバエ(2013.11.03)
- スッポンタケ②(2013.10.24)
- カラカサタケ(2013.09.25)
- たくさんのタマゴタケ(2013.09.21)
コメント