キクキンウワバ
クリの木の葉と葉の隙間に何やらキラリと光るもの。 葉をそっとずらしてみると、いたのはキクキンウワバでした。 前翅には光に当たると金色に輝く紋があり、上のように反射光をまともにカメラに入れると、光り過ぎて色が出ません。 カメラの角度を工夫して紋の反射光が入らないようにして写したのが下の写真です。
キクキンウワバは4月頃から10月頃に出現する蛾ですが、この写真を撮ったのは秋も深まった11月17日。 そのせいでしょうか、動きは緩慢で、つついても飛び立とうとはしませんでした。
幼虫の食餌植物は、菊やゴボウなどのキク科以外に、ニンジンなどのセリ科や、イラクサなども食べるようです。 ですから、クリとは無関係で、これもクリオオアブラムシの甘露を目的に来ていたのかもしれません。
キクキンウワバはヤガ科のキンウワバ科に分類されていますが、このキンウワバ科は熱帯地方に反映するグループで、翅の紋は太陽の光を強く反射することで体温の上昇を防ぐのか、強い太陽光の下でいろんなものがキラキラと反射する環境で、保護色になっているのかもしれません。 胸背や腹背に発達した毛塊を持つのも、このグループの特徴です。
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