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2011年11月19日 (土)

スエヒロタケ

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 白い綿屑のようなもの、これが若いスエヒロタケです。 まだ成長しきっていないこともありますが、大きさはというと、じつは上の写真も、竹の井戸蓋に生えていたもので、小さなキノコです。

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 スエヒロタケの傘を裏から見ると、柄は無く、傘は半円形で、ひだは扇の骨が広がったようになっています(下の写真)。 スエヒロタケの名前はここから来ています。

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 ひだの様子を注意深く見ると、2つのひだが対称の1組になっているように見えます。 じつはこのひだは、いわゆる偽ひだで、本来のひだの稜線で縦に裂け、左右に分かれたものです。 スエヒロタケは世界中に分布するキノコですが、この様子から、英語圏では Split Gill と呼ばれています。 Gillが魚の「エラ」であることはよく知られていますが、キノコのひだも Gill なんですね。

 スエヒロタケは1年中見られるキノコで、木材などの植物の組織を分解する能力が高く、また、多糖類を生産する能力にもすぐれています。 これらの能力をさまざまな方面で活用しようと、スエヒロタケは現在注目を浴びているキノコだと言えます。 ただ、このスエヒロタケの生命力の強さが災いすることもあり、ごく稀にではありますが、抵抗力が落ちたヒトやイヌの肺でスエヒロタケの菌糸が伸びて、スエヒロタケ感染症を引き起こすことがあります。

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