ノシメトンボ
ノシメトンボはアキアカネとともに、よく見られる赤トンボです。 和名は成虫の腹部の黒い斑紋を熨斗目(のしめ)模様と見たものです。
ノシメトンボは、丘陵地や低山地の、水生植物の多い池や水田などで発生します。 赤トンボの仲間では、スマートで、いちばん大きいのですが、その差は並べてみると分かる程度で、野外で単独で見ると、よほど見慣れていないと大きさでの識別は無理でしょう。 成熟しても、それほど赤くはなりません。
昨日のアキアカネの記事で、赤トンボを見分ける時に胸部の黒帯の形状が参考になると書きました。 ノシメトンボの胸部の模様は、アキアカネに似ているのですが、3本ある黒帯のうちの中央の黒帯は上まで伸びています。 しかしそれよりも、ノシメトンボの翅の先端は有色です。
翅の先端が有色の赤トンボとしては、マユタテアカネのメス、ノシメトンボ、コノシメトンボ、リスアカネが考えられますが、胸部(翅胸)の模様からすると、ノシメトンボでしょう。
ノシメトンボの前頭部には眉斑があります。 写真のトンボの眉斑は、光のぐあいもあってはっきりしないのですが、よく見れば眉斑もありそうです。
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コメント
「熨斗目(のしめ)模様」が気になりました
熨斗目模様(のしめもよう)とは、染め織りにかかわらず、小袖の模様配置のひとつで、袖の下部と腰(帯)のあたりの横一文字につけられた幅の広い模様のことです。
と、ありました。
数ある模様の一つなんですね・・・
ノシメトンボ
とても日本的なトンボ・・・というカンジがしました。
投稿: わんちゃん | 2011年10月14日 (金) 17時57分
熨斗目模様は時代と共に意味が広がってきているように思います。小袖の模様配置に限らず、細長い模様であれば熨斗目模様とよんでいる場合もあるようです。
投稿: そよかぜ | 2011年10月14日 (金) 23時13分