ヤママユ
今まで何度か家の近くでヤママユ(ヤママユガ)を見たことはあるのですが、いつも翅がボロボロで、今回やっと、「堺自然ふれあいの森」で傷みの少ないヤママユを撮ることができました。
ヤママユの成虫は年1回、8~9月頃に出現します。 卵で越冬し、幼虫の食餌植物はクヌギ、コナラ、クリ、カシなどのブナ科の葉です。
いままでヤママユガ科の蛾としては、オオミズアオ、シンジュサン、ヒメヤママユなどを記事にしてきましたが、いずれも大型の蛾ですが、成虫の口は退化していて、食べることはできません。
写真のヤママユはオスで、大きな触角を持っています。 この触角でメスのフェロモンを感知し、生殖のためだけに生きるのです。
ヤママユガは日本在来の代表的な野蚕、つまりカイコのように繭から糸が採れる野生の蛾で、この糸は「天蚕糸」と呼ばれています。
◎ ヤママユのメスはこちらに載せています。
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コメント
緑色の蛹を撮ったことがありました
つい最近です
繭なんですって?
これで造った糸や織物はとても美しく高価と聞きました。
見つけたんは一個だけなんで・・・
それにしても、
「成虫の口は退化していて、食べることはできません。 写真のヤママユはオスで、大きな触角を持っています。 この触角でメスのフェロモンを感知し、生殖のためだけに生きるのです。」
な・なんと。。。。。
投稿: わんちゃん | 2011年10月 4日 (火) 22時29分
はじめまして…お気に入りに登録しました!
投稿: kenken | 2011年10月 4日 (火) 23時32分
わんちゃんへ
もうひとつ、ヤママユにとってかわいそうなこと、それは糸をとる時は、成虫が出た後のマユを使うと、出口の部分で糸が切れてしまうので、まだサナギが中にいるうちに、熱湯で殺してしまうんですよ。
kenkenさん、はじめまして。
末永くよろしくお願いします。
ご意見などもお寄せくださいね。
投稿: そよかぜ | 2011年10月 5日 (水) 07時40分
>緑色の蛹を撮ったことがありました
つい最近です
どうも、ヤママユとは違ったみたいです
そよ風BBSの方に貼らせていただきました
投稿: わんちゃん | 2011年10月 5日 (水) 09時18分
ウスタビガのマユですね。
投稿: そよかぜ | 2011年10月 5日 (水) 22時59分