ヨツボシモンシデムシ
シデムシの仲間(シデムシ科)の昆虫は、その名のとおり、ネズミやカエルや小鳥などの動物の死体を食べる、いわば森の掃除屋さんです。
シデムシの仲間は、大きくは、ヒラタシデムシ、モンシデムシ、モモブトシデムシ、ツヤシデムシの4グループに整理できますが、ヨツボシモンシデムシはモンシデムシの仲間のうちでは、最も普通に見ることのできる種類で、出現時期は4~10月頃です。
シデムシの仲間の餌となる死体は、そんなにたくさんあるわけではありません。 そのため、自分の体より大きな“餌”を大切に扱います。 モンシデムシの繁殖も、適した死体を見つけると、土の中に埋め、毛を除去するなど丹念に処理をし、孵化した幼虫には親が口移しで餌を与えます。 卵を産みっぱなしにするものが多い昆虫の世界にあって、シデムシの仲間は、このように親が子を世話しますので、「亜社会性昆虫」と言われています。
シデムシの体には、よくダニがついています。 このヨツボシモンシデムシには3頭のダニがついていて、2枚の写真のどちらにも、そのうちの2頭が写っています(写真はクリックで拡大します)。 これらのダニは、どうしてもヨツボシモンシデムシの体から離れようとはしませんでした。 ダニとシデムシとの関係は、どういう関係なんでしょうか。
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コメント
ヨツボシモンシデムシにビックリしたこと
・森の掃除屋さん
・育児の様子
スゴイですね。
ダニは体にくっついて血を吸うというイメージがありますよね、2~3頭にくっつかれてヨツボシモンシデムシは迷惑ですよ、なのに離れようとしないダニたち、
う~~ん
くっついてたらどっかに連れて行ってもらえるというダニたちの打算的行動??
けど、ヨツボシモンシデムシは栄養分を吸い取られたりとかは?
ちなみにヨツボシモンシデムシに血は?無いですよね?
う~~ん・・・
投稿: わんちゃん | 2011年10月23日 (日) 20時47分
子育てをする昆虫はミツバチやアリなどもそうですね。
昆虫にも血液に相当する液体(体液)はあります。赤血球が無いので赤くありませんが、少し青みをおびたほとんど無色の“血液”です。
ただ、ダニがシデムシの体液を吸っているのかどうかは分かりません。
投稿: そよかぜ | 2011年10月23日 (日) 21時30分