テンニンソウ
伊吹山のテンニンソウです。 長い花序は最初は苞に覆われていますが、開花が近づくと苞が落ち、横に並んだツボミが現れます。 花は淡黄色の唇形花で、メシベと4本のオシベが長く伸びています。
テンニンソウはミカエリソウと同じ属で、花の色は違いますが、花のつくりはミカエリソウとよく似ています。 茎の木化はミカエリソウの方が強いようです。
ミカエリソウは見返るほど美しい、テンニンソウは天人が舞っているようだというのですが、どうでしょうか。 たしかに端正な花序がいちめんに立ち並ぶ群落は嫌味が無く、淡黄色は半透明の天の羽衣につながるイメージかもしれませんが・・・。
伊吹山のテンニンソウは、葉裏の中脈に開出毛があり、富士山周辺に多いフジテンニンソウという品種だとされています。 なお、このフジテンニンソウに学名( Leucosceptrum japonicum form.barbinerve )をつけたのは、京都大学におられた北村四郎先生と村田源先生です。
| 固定リンク
「草1 合弁花」カテゴリの記事
- ウラジロチチコグサ(2014.06.26)
- ハルジオンとヒメジョオン(2014.05.31)
- ヤセウツボ(2014.05.22)
- フナバラソウ(2014.05.19)
- オオカワヂシャ(2014.05.05)
コメント
山頂?を背景に・・・と、
麓の景色を背景に・・・と
どっちも良いですね。
>伊吹山のテンニンソウは、葉裏の中脈に開出毛があり、富士山周辺に多いフジテンニンソウという品種だとされています。
わんちゃんの手元に
「伊吹山の花」という写真集と
「伊吹山 花のガイドブック」があります。
そのどちらにも、ズバリ!
「フジテンニンソウ」と載ってますけど・・・
投稿: わんちゃん | 2011年9月11日 (日) 22時13分
テンニンソウの中のフジテンニンソウです。
「品種」とはそういうものです。
「イヌ」と「ビーグル犬」の関係のようなものかな。
投稿: そよかぜ | 2011年9月12日 (月) 07時26分