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2011年9月12日 (月)

クサボタン

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 伊吹山で撮ったクサボタンです。 なお、上の写真の茎にはテングアワフキが頭を下にしてとまっています(写真左中央)。
 クサボタンは本州の暖温帯上部から冷温帯に分布しています。 クサボタンの葉には長い葉柄があり、3つの小葉からなっています。 クサボタンの名前は、この葉がボタンに似ているところからで、花の様子は全くボタンとは異なります。 もちろんボタン科ではなく、キンポウゲ科の植物です。
 クサボタンの学名は Clematis stans つまり「直立したクレマチス」です。 クレマチスの仲間はツル植物が多いのですが、クサボタンは茎の下部が木化して直立します。 しかし同じクレマチス属のボタンヅルなどとは近縁らしく、自然交雑しています。 花は他のクレマチス属同様、花弁は無く、花弁のように見えるのはガクです。

Kusabotan110906_5

 クサボタンは雌雄異株です。 上の写真は雄株です。 雄株の花(雄花)には退化した小さなメシベがあるのですが、写真では長いオシベしか見えていません。
 雌株の花(雌花)は雄花に比べて小さく短い花です。 じつは最初の写真は雌株だと思って撮ったのですが、写真を拡大してみると、どうも見えているのはオシベのようで、雄株のようです(-_-;)
 下は間違いなく雌花です。 雌花にはメシベとオシベがあり、両者は長さもほぼ同じで、色もよく似ているので見分けにくいのですが、下の写真で花の中央に複数集まっているのがメシベ、その周囲にあって少し形態的に異なっているのがオシベです。 このオシベも、雄花のオシベに比較すれば、特に葯の長さはかなり短くなっています。

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 多くの雌株では、もう花が終わっていました。 上の写真でもよく見ると、メシベの花柱に生えている毛が見えていますが、ガクが取れると、花柱に生えていた毛は広がってきます(下の写真)。

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 下は雌花の花後をもう少し拡大したもので、広がった毛と、まだ広がっていない毛の束が、混じっています。

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コメント

こんばんは
このクサボタンとボタンヅルが兄弟?
いや従兄弟ぐらいかな
にわかに信じられませんが花の後を見ると似てますね
直立するクレマチス・・・面白いですね

投稿: エフ | 2011年9月12日 (月) 23時02分

花の姿でクサボタンとボタンヅルをつなぐことに無理があるなら、両者の間にタカネハンショウヅルなどを挟むといいかもしれませんね。

投稿: そよかぜ | 2011年9月13日 (火) 07時37分

最後の写真を見て、
センニンソウ(そよかぜさんの写真で)
ガガイモを思い出しました(クサボタンにはまだ・・・)

投稿: わんちゃん | 2011年9月13日 (火) 22時07分

1つの種子を見ていると、ほんとうにそっくりですね。
でもね、クサボタンの種子はみんなつながっているでしょ。この種子がどのように散布されるのか、見てみたいものです。

投稿: そよかぜ | 2011年9月14日 (水) 00時09分

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