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2011年9月 5日 (月)

トゲザトウムシ

 大和葛城山(標高959.2m)の山頂近くにある葛城高原ロッジの壁に、下のような“虫”がくっついていました。 肉眼では体節の様子も分からず、脚が6本=昆虫 のはずですが、何の仲間か、全く見当がつきません。

 

Q110828_1

 

 

 

 近くに仲間がいないか探してみると、少し離れた所に、下のような個体がいました。

 

Togezatoumusi110828_1

 

 

 

 長い脚が4対で、前から2対目の脚が特に長いことで、やっと気づきました。 ザトウムシの仲間です。
 もう一度最初の個体に戻り、良~~~く見ると、2対目の脚が失われた跡がちゃんとあります。 ザトウムシの仲間は脚を自切することがあるとは知っていましたし、脚が1本足らないザトウムシを見たこともありますが、こんなに見事に対になっている脚がなくなっているのは、はじめて見ました。 それに、体をゆらゆらと揺らせて歩く様子も無く、壁にへばりついていましたから・・・。
 家に帰って調べると、トゲザトウムシのようです。 ゴホントゲザトウムシはクヌギやコナラなどの雑木林の樹木の幹で見られることが多いのですが、このトゲザトウムシはブナ帯に生息するザトウムシで、頭部前方に白っぽい小さなトゲが3個あるのですが、2枚目の写真で分かってもらえるかどうか・・・。(写真はクリックで拡大します)

◎ 北海道で撮った、3本のトゲが確認できるトゲザトウムシの写真をこちらに載せています。

 

 

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