ナツノタムラソウ
ナツノタムラソウはそんなによく見る植物ではありません。 そのためか、他のブログを見ても、間違っていると思われる記事も多く、この記事も100%自信があるわけではないのですが、他にあてはまる植物がありません。
保育社の『原色日本植物図鑑』(改訂版)には、次のような内容が書かれています(図鑑どおりの記載ではありません)。
① がくには腺点及び毛があり、内面には輪状に白毛がある。
② 花冠は濃紫色で花筒の内面基部から2/5位の所に輪状に毛がある。
③ 雄ずいは2本で前方の葯隔は長く花糸状に伸びて花外に突き出る。
①と②に関しては、ガクについても花冠についても、断面を作って、その内面を見ておかなければならなかったようです。 ③に関しては、見えているのは花糸ではなく葯隔(下の(注)を参照してください)だと理解すればいいのでしょう(これも確認するには花の断面を作る必要がありそうです)。
(注)アキギリ属のオシベのつくりについて
ナツノタムラソウはアキギリ属の植物ですが、この仲間のオシベはT字型をしていて、Tの縦棒が花糸で、その頂から、Tの横棒のように葯隔が長く左右または前後に伸び、2つセットの葯が隔てられています。
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