モンクロシャチホコ
ソメイヨシノの葉を食べているモンクロシャチホコの幼虫です(9月24日撮影)。 若齢幼虫の頃は褐色で群れていますが、齢が進むと黒っぽくなり、分散していきます。
シャチホコガの仲間は、よく体を反らせる種類が多いところから、この名前がついているのですが、上写真でも、真上から撮っているので分かりにくいのですが、頭と尻部を持ち上げています。 モンクロシャチホコの幼虫は、よくこのような姿勢をとるので、「舟形虫(ふながたむし)」という名前でも呼ばれます。
シャチホコガの仲間の幼虫には毛のあるものは少ないのですが、モンクロシャチホコの幼虫には白っぽい長い毛があります。
桜でよく目につく毛虫なので、「桜毛虫」とも呼ばれていますが、ウメ、リンゴ、ナシやビワなどのバラ科の果樹の葉も食べる害虫ですし、特に終齢幼虫は、どんな葉でも食べると言っていいほどです。 とにかく、お盆が過ぎた後の、硬くなってしまった葉を食べ、この後は土の中で蛹になり、越冬します。
成虫が出現するのは7~8月で、現在見ることのできるのは、この成虫の産んだ卵から育った幼虫です。 成虫は幼虫とは異なり、白を基調としたなかなか美しい蛾です。 「モンクロ」の名前は、この成虫の翅にある紋付きの紋のような黒い斑に由来しています。
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