ハグロトンボ
ハグロトンボは5月~10月頃まで見られますが、特に7月~8月にはよく見られます。 名前のとおり翅の黒いトンボで、平地から低山地の緩やかな流れで発生し、ひらひらと飛ぶ様子は涼しさを感じさせてくれます。
上はオス、太陽の光の下の体の緑色の金属光沢を撮ろうとしたのですが、なかなか思う方向を向いてくれないばかりか、金属光沢もうまく表現できませんでした。 そして下はメスで黒褐色です。
ハグロトンボは東アジアと北米に分布します。 英名は Ebony Jewelwing、ebony は黒檀(こくたん)や漆黒(しっこく)を意味しますから、「まっ黒な、宝石の輝きの翅」という意味でしょう。 翅については光の当たり具合で光る様子を言っているのでしょうか。
住んでいる環境は違いますが、ハグロトンボによく似たトンボにアオハダトンボがいます。 メスのアオハダトンボの翅には白色の偽縁紋がありますが、オスを見分けるのは難しそうです。 両者の翅の大きさに違いがあるのですが、これは両者を見慣れていないと難しいでしょう。 アオハダトンボのオスは腹部の後端の下側が白いのですが、これを確認するには横からか、見上げるように撮らなければなりません。
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コメント
4枚の翅をぱっと開いた瞬間を上手に写されてますね。
ちょうど私もハグロトンボをアップしたばかりです。
この瞬間を撮りたかったのですが無理でした。
画像を拡大すると脚に長いとげがたくさんありました。
その目で見ると他のトンボにもあるようです。
何かに役立っているのかと考えてもわかりません。
投稿: 夕菅 | 2011年8月 2日 (火) 12時55分
薄暗い竹藪で出合ったことがありました
歩いていて、少し前をパッと飛び立つモンにハッと気が付くとハグロトンボ・・・
そんなこと何回も繰り返しながら、なかなか写真を撮らせてくれませんでした。
ちょうどハンミョウが先々に飛んでいくのと似ていました。
脚のトゲトゲ(わんちゃんが思うのに)
モノにつかまりやすいように?とか
掴みやすいように?とか・・・
単純すぎますでしょうか?
投稿: わんちゃん | 2011年8月 2日 (火) 21時47分
今夜、脚のとげについて再考しました。
優美な姿に惑わされて、トンボが肉食性であることを忘れていました。
この6本のとげのある脚が飛びながら獲物を捕るのに役立つのでしょう。
わんちゃん、一緒に考えていただいてありがとうございました。
投稿: 夕菅 | 2011年8月 3日 (水) 00時49分
トンボの脚のトゲは獲物を捕えるためにある・・・。
トンボの専門家もそう言っています。
でも、私が見たトンボの餌の取り方は、いつも飛びながら直接口でガブリです。
脚で獲物を捕えている写真があれば見たいな~。
投稿: そよかぜ | 2011年8月 3日 (水) 07時28分