コバノトンボソウ
コバノトンボソウは湿原に生育するラン科の多年生草本で、亜高山の湿原に生育するホソバノキソチドリの変種とされています。
花は6月~8月に咲き、トンボが並んでとまっているように見えます。 少し上にカーブした長い“トンボの腹部”は、花弁でもガク片でもなく、蜜を入れた距です。 ちなみに、ホソバノキソチドリは、この距がもう少し短く、下にカーブしています。
ラン科の植物の根の細胞には、菌類が共生していて、この菌類が植物に栄養を供給しています。 そのため、光合成を行う葉に比較して大きな、または、たくさんの花をつけるランも多いのですが、このコバノトンボソウも、下の写真のようにたくさんの花をつけていても、葉は1枚です。
※ 明日は湿原の本物のとんぼを記事にする予定です。
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コメント
コバノトンボソウ
初めてです
ひょろっと背丈のあるのを上手く撮られてますね
背景のゴチャゴチャ感が無く咲いてる様子が良く解りました。
投稿: わんちゃん | 2011年7月17日 (日) 11時39分
写真は、いかに余分なものを写さないか、ですね。
投稿: そよかぜ | 2011年7月17日 (日) 21時51分
今年、本物のコバノトンボソウに出合いました
ナルホド湿原でした。
>たくさんの花をつけていても、葉は1枚です。
撮ってる時に気づいてなかったもんですから
撮った写真を見ても貴重な一枚の葉っぱが写ってないみたいです
他の写真も見てみたのですが、トンボのような花に気を取られっぱなし・・・
投稿: わんちゃん | 2012年7月13日 (金) 17時24分
私もコバノトンボソウとは突然の出会いでした。
最初の印象が「葉が少ない!」だったので、葉を意識して撮りました。
投稿: そよかぜ | 2012年7月13日 (金) 21時57分