ノハナショウブ
ハッチョウトンボのいた湿原の周辺部で咲いていたノハナショウブです。 ハッチョウトンボのいた場所は、いつも水に浸かっていて土の中の酸素が少なく、水にも栄養分が少ないのでしょう、ノハナショウブのような大型の植物は育っていませんでした。
ノハナショウブの花は6月から7月で、赤紫色の大きな外花被片(=ガク片)は楕円形で先が垂れ、内花被片(=花弁)は狭長楕円形で直立しています。 外花被片の基部には黄色のすじが入るのが特徴です。 花はカキツバタに似ていますが、カキツバタではこの黄色のすじの部分が白色または淡黄色です。
園芸種であるハナショウブは、江戸時代中頃より各地に自生するノハナショウブの変わり咲きを元に改良されてきたもので、様々な花の色の品種が作られています(下の写真)が、この外花被片の基部に黄色のすじが入るという特徴は、失われていません。
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コメント
色とりどりの花菖蒲が競い合ってるのもキレイですが、ノハナショウブの地味さが好きです
カキツバタの凛とした姿はもっと好きです
たまたまどちらも撮ってまして
ハッキリと違いが解りホッとしてます
アリガトウございます。
投稿: わんちゃん | 2011年7月17日 (日) 13時40分
わんちゃんのノハナショウブは、たしか京都府立植物園でしたね。
こんな花が自生している所は、ぜひともこれからも残っていてほしいものです。
投稿: そよかぜ | 2011年7月17日 (日) 22時03分