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2011年7月 4日 (月)

ナンテンの花

Nanten110618_1

 ナンテンの花が咲いていたので、接写しました。 オシベは6本、花被は色はどちらも白ですが、3枚+3枚のつくりになっていることが、上の写真で確認できます。 ガクと花弁でしょう。
 ここまでは、何の疑問も感じませんでした。 ところが、メシベの柱頭の様子もおもしろそうなので、オシベも花被も散ってメシベだけになったところ(下の写真)を撮ろうとした時です。 メシベの下に、何かの落ちた跡が6列(写真ではそのうちの2列が写っています)に何段にも(少なくとも5段以上)ついています! 上の話のとおりなら、オシベの落ちた跡と花被の落ちた跡の2段だけのはずです。

Nanten110618_2

 最初の写真にはツボミも写っていますが、もちろんツボミの基部にはこのような何かが落ちた跡は確認できません。
 私は最初、ツボミの外側は3枚のガクがくっついて覆っているものだと思っていました。 肉眼でツボミを見ると、つるんとしていて、もちろんくっついている境目も見えません。 ところが、1枚目の写真のツボミを改めて見直すと、ツボミの表面が鱗状になっているようにも見えます。
 気になって、ツボミの表面に墨を塗り、暫く放置しておいてから墨を洗い流し、撮ったのが下の写真です。

Nanten110618_3

 上の写真を見ると、ツボミの外側は、たくさんの鱗片状のガク片が重なりあっていることがわかります。
 花が咲いているナンテンの下の地面には小さな白いものがたくさん落ちていて、以前から気になっていました。 花被より小さく、花の数と比較すると、白い小さなものは多すぎるようでしたが、花弁やガク片が散った後も長い間白い色を保ち、縮んで小さくなっているのかな、などと思っていました。 しかし、今回その謎が解けました。 ナンテンの1つの花はとてもたくさんの小さなガク片を持っていたのです。
 以前、この小さな白いものが気になった時、ナンテンの花をじっくり見たことがあります。 しかし咲いているナンテンの花に、落ちかけの小さなガク片がついているところを見つけることはできませんでした。
 下はナンテンの花の花被の後ろの様子が分かるように撮ったものです。 既に小さなガク片はひとつも残っていません。

Nanten110618_4

 上の写真は、まだオシベも花被も残っているのに、既にたくさんの落ちた跡があります。 これらは全て鱗片状の小さなガク片の落ちた跡です。 これらの小さなガク片は、花が開くと同時に落ちてしまうようです。

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コメント

そよかぜさん、おはようございます。
ナンテンもメギ科だから面白い花のつくりなのかな?と思ってみていたのですが、気がつきませんでした。我が家にもナンテンがあるので毎日花がらを掃除します。確かにたくさんのガクが落ちています。今日の記事で納得しました。いつも面白いことを教えていただいてありがとうございます。

投稿: panda | 2011年7月 4日 (月) 07時27分

ウチの庭のナンテンは
小さな白い花がいっぱい咲いて
知らないうちに散って、実が赤くなっても知らないうちに無くなってて・・・みたいなサイクルです。

根元に真っ白に落ちていたのはガクですか?
残ってる蕾と花とじっくり見てみました
意外と小さかったです。
スゴイ接写ですね、良く解ります。

投稿: わんちゃん | 2011年7月 4日 (月) 19時30分

pandaさんへ
メギ科の植物にはほんとうに面白い花が多いですね。記事には書きませんでしたが、ナンテンは双子葉植物なのに単子葉植物のように3数性というだけでも変っています。

わんちゃんへ
ナンテンの花はよく見るとおもしろいのですが、ルーペを使わないとよく分からないのが難点かな、ナンテね。

投稿: そよかぜ | 2011年7月 5日 (火) 07時07分

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