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2011年7月25日 (月)

ネムノキ(1)

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 象潟や 雨に西施が ねぶの花   芭蕉

 象潟(きさかた)は、秋田県にかほ市にあります。 西施は、中国四大美女の一人で、春秋時代の人です。

 以前から美しいネムノキの花の写真をこのブログに載せたいと思いながら、なかなか満足のできる写真が撮れず、今日に至ってしまいました。 ネムノキの花は、光の具合が良くないとなかなかいい色が出ませんし、夕方から開いて翌日にしぼむ花は朝に撮らないとシャキッとした姿は撮れません。 ただし、メシベとオシベはよく似ていますから、メシベを見分けようとすれば、オシベがだらんとした後になります。

 ネムノキはマメ科の落葉高木です。 花が終わると、ちゃんとマメができます(下の写真)。

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 しかし、マメ科といっても、エンドウやスイトピーなどのいわゆる蝶形花とは、かなり様子が違っています。 そこで分類学的には、マメ科をマメ亜科、ネムノキ亜科、ジャケツイバラ亜科に分けたり、体系によってはネムノキ科という独立の科とされることもあります。
 アカシア、オジギソウ、ギンネムなどがネムノキに近い仲間ですが、花弁は退化し、目立っているのは糸状のオシベです。 小さい花が集まって1つの花のように咲くことは、ツボミの様子を見れば分かりやすいでしょう。

 本日から3日連続で、ネムノキについて書いてみたいと思います。

【 ネムノキ(2)に続く 】

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コメント

えっ!
庭のネムノキに花が終わるとマメが出来ていたかなぁ???
記憶にないです
気が付かなかっただけかなぁ・・・
何年も庭に居るのに。

投稿: わんちゃん | 2011年7月29日 (金) 21時47分

マメができていないとすれば、受粉していない、つまり花粉媒介をする昆虫が来ていないのか、もしかしたらネムノキがまだ若くてマメを作るだけの“体力”が無いのかもしれませんね。

投稿: そよかぜ | 2011年7月30日 (土) 07時57分

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