さくらんぼとリンゴ
さくらんぼのおいしい季節です。 さくらんぼは、もちろんサクラの果実です。 下はアメリカンチェリーですが、もちろん果実のつくりとしては、佐藤錦を中心とする日本のさくらんぼと変わりはありません。
ところで、サクラの花とリンゴ(セイヨウリンゴ)の花は、同じバラ科で、外見はよく似ています。 ところが、果物(くだもの)のさくらんぼとリンゴを比較すると、かなり様子が違います。 もちろん大きさも色も違いますが、ここではそのつくりの違いを取り上げます。
下はさくらんぼの断面を撮ったもので、果実の中央に1つの種子、きわめて分かりやすい果実です。
このさくらんぼになるのは、「桜の花のつくり」に載せた子房の部分です。 サクラは日本を代表する花であるばかりではなく、花と果実の関係もたいへん分かりやすいので、小学校の理科の教科書でも取り上げられています。 しかしそのために、どんな植物でも果実は全てサクラの場合のようになっているという誤解が起こりやすいことも事実です。
サクラと同じように考えると、リンゴは理解できません。 明日はリンゴを中心に取り上げることにします。
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