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2011年6月 7日 (火)

ナカアオフトメイガ

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 近所の公園のソメイヨシノの幹にいたナカアオフトメイガのオスです。 写真ではフラッシュの光を当てていて、蛾と樹皮の反射率が違うので、蛾の存在が分かりやすいのですが、自然光下では幹の色とたいへんよく似ていて、優れた保護色になっていました。
 上の写真、翅の形でどちらが頭かは分かりますが、何か異様な感じがします。 これは1つには腹部の先端を上に持ち上げていることと、これはオスの特徴なのですが、太く長い下唇鬚があり、それを頭の上で反り返らせているからでしょう。 下はその下唇鬚の様子を横から撮ったものです。 黄色い輪のようなものが写っていますが、これはストロー状の口を少し伸ばしかけているものです。

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 腹部の先端を持ち上げている蛾はいろいろいます。 私は今までその理由として、フェロモンを分泌しているのかと漠然と思っていたのですが、この蛾のようにオスとはっきり分かってしまうと、腹部の先端を持ち上げている意味が分かりません。 この蛾を見ていると、小さな蛇が鎌首を持ち上げているようにも見えますので、敵を驚かせる効果があるのでしょうか。
 太い下唇鬚の役割も分かりません。 頭部を保護しているようにも見えますが、それならメスにもあってもいいように思います。 これが性的アピールになっているのでしょうか。

 ナカアオフトメイガはメイガ科のフトメイガ亜科に分類されていて、成虫は6月~8月に出現します。 最も色の濃い部分の模様のパターンは基本的に共通ですが、翅の色は、褐色、くすんだ緑、白い帯のあるものなど、腹部も写真のように白い帯のあるものや無いものなど、色や斑紋には変異があります。 似た蛾にウスグロフトメイガがいますが、本種の前翅外横線は、後縁あたりで水平になる傾向があります。
 幼虫の食餌植物は、バラ、ボケ、クリ、オランダイチゴなど、いろいろです。

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