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2011年6月16日 (木)

グンナイフウロ

 グンナイフウロは、フウロソウの仲間( Geranium属)としては大きい方で、茎にも葉にも毛が多い植物です。 6月12日に行った伊吹山山頂草原ではたくさん咲いていました。 花の色は紅紫色ですが、白っぽいものから濃い色まで、多くの変異がありました。

 下の写真で、番号をつけた花のメシベやオシベの様子はかなり違っています。

Gunnaifuuro110612_1

 下は上の①と似た状態です。 グンナイフウロのオシベは10本あり、互いにくっついてまとまって伸びながら花粉を出していくのですが、下の写真では5本が既に花粉を出し終わり、5本はこれから花粉を出すところです。
 このときメシベは、花粉を出し終えたオシベのまとまりに隠されたままです。

Gunnaifuuro110612_2

 下は②と似た状態で、オシベは10本とも花粉を出し切り、互いに寄り集まっています。 そのオシベの中央からメシベの先端が顔を覗かせてきています。

Gunnaifuuro110612_3

 そして下が③です。 メシベの柱頭が開いています。 これでメシベはやっと受粉できる状態になるわけです。 つまり、グンナイフウロは雄性先熟の花ということになります。

Gunnaifuuro110612_4

【伊吹山で見ることのできるGeranium属】
ヒメフウロハクサンフウロ、イブキフウロミツバフウロゲンノショウコ

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コメント

>つまり、グンナイフウロは雄性先熟の花ということになります。

証拠写真でナルホドと思うばかりで・・・


>【伊吹山で見ることのできるGeranium属】
ヒメフウロ、ハクサンフウロ、イブキフウロ、ミツバフウロ、ゲンノショウコ

グンナイフウロのお花は一番大きいような気がします。

投稿: わんちゃん | 2011年6月18日 (土) 00時17分

もちろん生育条件にもよりますが、日本に自生しているGeranium属でいちばん大きいのはアサマフウロだといわれています。
同じ雄性先熟のGeranium属でも、その様子は少しずつ違っていて、比較するとおもしろいものです。

投稿: そよかぜ | 2011年6月18日 (土) 07時20分

こんばんは
植物も活発に活動してるんですね
動きが見えないので忘れがち
雄性先熟はよくわからないのですがどの写真も綺麗ですね~~
あーそうか自家受粉より他家受粉させるため?

トリガを見つけたのでキンバネチビトリガに
リンクさせてもらいました
よろしくお願いします

投稿: エフ | 2011年6月18日 (土) 20時45分

他家受粉しないと、遺伝的な多様性ができませんからね。

トリバガもおもしろい蛾ですね。今日も見ましたが、近づく前に飛んで逃げられました。いつもおとなしくしていてくれるようではないようですね。

投稿: そよかぜ | 2011年6月18日 (土) 23時27分

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