イブキノエンドウ
イブキノエンドウは、その名前からすると伊吹山に自生している植物のようですが、じつはヨーロッパ原産の外来植物です。 ただし日本で育っているのは北海道と伊吹山のみです。
織田信長はポルトガル人宣教師に命じ、伊吹山に薬草園を開かせましたが、イブキノエンドウはその時に薬草に紛れて入ってきたのではないかと考えられています。 このような植物はイブキノエンドウのみではなく、キバナノレンリソウなどもそうではないかと考えられています。
イブキノエンドウはカラスノエンドウ同様、他の植物に巻きついて育っていますので、なかなかイブキノエンドウのみをきれいに撮ることができません。 他にも咲いているだろうと、その場でいいかげんに撮っておいたのですが、他に咲いている所に出会えず、この場所の写真のみになってしまいました。
他の植物に絡みつくのは、複葉の先端です。 複葉は8~14枚の無柄の小葉を付けていますが、その先が何本かに分かれて巻きひげとなります。 下の写真の葉は複葉の先端が3分し、そのうちの1本がまた3分しています。 これは3分している巻きヒゲのうちの2本は小葉由来で、他の1本は葉軸に由来すると考えられます。
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コメント
>下の写真の葉は複葉の先端が3分し、そのうちの1本がまた3分しています。
これは3分している巻きヒゲのうちの2本は小葉由来で、他の1本は葉軸に由来すると考えられます。
可愛いお花にばっかりカメラを向けてしまうわんちゃんです。
巻きひげ・・・ナルホドです。
投稿: わんちゃん | 2011年6月22日 (水) 19時52分
巻きひげも、イブキノエンドウのように葉の一部が変化したもの、サルトリイバラのように托葉が変化したもの、サンカクヅルのように枝が変化したものなど、いろいろあって、なかなかおもしろいものです。
投稿: そよかぜ | 2011年6月23日 (木) 06時53分