ウスバシロチョウ
ウスバシロチョウは、名前に「シロチョウ」とついていますが、モンシロチョウなどのシロチョウ科の蝶ではなく、アゲハチョウ科に分類されています。
北海道から本州、四国にかけて分布する蝶ですが、北方系のチョウで、西南日本では分布が限られています。 幼虫の食草はケシ科のムラサキケマンやヤマエンゴサクなどで、年1回、近畿地方では春に羽化する蝶です。 近畿地方では日本海側に行くと5月中旬によく見ることのできる蝶らしいのですが、大阪府下ではなかなか見られません。
翅が半透明で白く、黒い模様がある蝶です。 北方系の蝶らしく、毛深く、腹部背面と翅の表側には灰色の、胸部から翅の裏側にかけては黄色の、腹側には黒い細く長い毛が密生しています。
私の住むあたりでは、なかなか見ることはできないけれど、日帰りで見に行くことができるとあっては、見に行きたくなるもの。 伊吹山では標高の関係で6月でも見ることができるし、花もいろいろ見ることができるとあって、伊吹山に行って撮ってきたのが上の写真です。
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コメント
某小説に出てくるのですが
画像を見たのははじめてです。
なるほど。
ちなみに小説の中では滋賀県の朽木で
その蝶が飛んでいました。
投稿: み。 | 2011年6月13日 (月) 15時04分
> 北方系の蝶らしく、毛深く、腹部背面と翅の表側には灰色の、胸部から翅の裏側にかけては黄色の、腹側には黒い細く長い毛が密生しています。
そよかぜさんが撮らはった写真に毛深いのがそのマンマ写ってますね
やっぱり、ウスバシロチョウをよく知ってないとですね、、、、
なかなかだと思います。
アタマが二つあるように見えますけど。。。
投稿: わんちゃん | 2011年6月14日 (火) 00時49分
み。さん、私は小説は読んでいないのですが、ブログで調べると「ガラスの蝶」とか・・・。私には「霊界からの使者」的なイメージです。
わんちゃん、どこか蛾に近いイメージの蝶だと思いませんか。
2つあるように見える頭のうち、毛の無い方は複眼です。
投稿: そよかぜ | 2011年6月15日 (水) 00時49分
蛾に近いイメージの蝶?
解らないままにお尋ねです
アタマの下にクルクルッと巻いてるのは?
ブスッと太く長いのは口吻?かな?
投稿: わんちゃん | 2011年6月15日 (水) 20時37分
こんばんは
本当に毛深いチョウですね
翅の表にも裏にも毛が見えます
毛深さは寒さ対策?
それでも翅は透けてる
霊界からの使者は九州にはいないんですね、残念
投稿: エフ | 2011年6月15日 (水) 22時22分
わんちゃんへ
アタマの下にクルクルッと巻いてるのが口吻で、ブスッと太く長いのは脚です。
エフさんへ
胴体に近い所に毛が集中しているのを見ると寒さ対策と思えるのですが、どうなんでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2011年6月17日 (金) 00時18分