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2011年6月10日 (金)

ヤブウツギ

 雨に濡れているヤブウツギです。

Yabuutugi090606_1

 ヤブウツギは、本州の山梨県以西の太平洋側と四国に分布する落葉小高木です。 別名ケウツギと呼ばれるように、葉の裏面脈上、葉柄、若枝などには細かい開出毛がたくさん生えています。

 ウツギはアジサイ科の植物ですが、「ウツギ」を漢字で書くと「空木」で、茎が中空になっている「○○ウツギ」という名前の植物は、アジサイ科、スイカズラ科、バラ科、フジウツギ科、ミツバウツギ科、ドクウツギ科など、多くの科に存在し、花の色も形も様々です。
 ヤブウツギは、タニウツギ、ニシキウツギなどと共に、スイカズラ科に分類されています。

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コメント

こんにちは。
ウツギの名を持つ花木が今真っ盛りですね。
私は先日同じような花のベニウツギを載せました。ところでこのヤブウツギとベニウツギの区別が良くわかりません。ヤブウツギは山梨県以西ということですが、八王子市は山梨県に隣接していて微妙な区域です。またヤブウツギとは別ですが、サラサウツギ、サクラウツギ、ヤエウツギの区別も混乱しています。ネット検索をしますと、3種入り混じって名前が使われています。そよかぜさんにご教示いただければ幸甚に存じます。

投稿: 多摩NTの住人 | 2011年6月10日 (金) 08時30分

植栽され、園芸的に改良されると、いろんな名前が付けられて混乱してきます。ベニウツギは、どうもタニウツギのうちの色の濃いものにつられた品種名として使われているようです。
ヤブウツギは、この記事の写真をクリックして拡大してもらえば分かるように、花冠の外面に密に短毛がありますが、タニウツギ(ベニウツギ)の花冠の外面にはほとんど毛はありませんし、枝の毛も少なくなっています。

サラサウツギ、サクラウツギ、ヤエウツギについても、同様の混乱が起こっているようです。サラサウツギは昔からウツギの品種名として使われていましたし、ヤエウツギも八重のウツギ(あくまでも種としてはウツギ)について使われていた名前でしょう。
特にサクラウツギについては混乱しているようで、ウツギの品種の名として使われたり、ヒメウツギ(ウツギとは別種)の品種の名としても使われているようです。

投稿: そよかぜ | 2011年6月11日 (土) 01時56分

こんにちは。
丁寧なご説明、誠に有り難うございました。
お陰さまでたいへん良く理解できました。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

投稿: 多摩NTの住人 | 2011年6月11日 (土) 08時17分

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