オオミズアオ
写真は触角が発達していますので、オオミズアオのオスでしょう。
オオミズアオは全国どこにでも分布するヤママユガ科の蛾で、幼虫の食餌植物はバラ科、ブナ科、カバノキ科、ミズキ科など多岐にわたり、サクラの葉も食べるために、町の中でも見ることができます。 大きくて美しい蛾ですので、よく目立ち、注目もされます。
しかし、大きな蛾は幼虫も大きく、葉もたくさん食べるので、この段階で目立って殺されてしまうのか、少なくとも私の近所の町中では個体数はそんなに多くはありません。
成虫は5月と7~8月に出現しますが、成虫は口が退化していて、何も食べません。
オオミズアオにたいへん似た蛾に、オナガミズアオがいます。 触角の色がオオミズアオが茶色、オナガミズアオが黄緑色の傾向がある、前翅先端がオナガミズアオの方がとがっている、眼状紋がオナガミズアオの方が大きくて下方の薄黄色部が大きいなどの違いがありますが、よく似ています。 オナガミズアオの幼虫の食餌植物は、ハンノキ、ヤシャブシなどのカバノキ科に限られていますので、個体数はオオミズアオよりも少ないのですが、注意が必要です。
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コメント
>成虫は口が退化していて、何も食べません。
えっ!?です。
投稿: わんちゃん | 2011年5月25日 (水) 15時20分
ヒメヤママユ、シンジュサンなど、ヤママユガの仲間は、みんなサイズは大きく、口は退化しています。
投稿: そよかぜ | 2011年5月25日 (水) 23時48分