エニシダの花
エニシダは地中海地方原産のマメ科の落葉低木で、江戸時代に渡来し、観賞用に植えられたりしています。 花の色は、本来は黄色ですが、現在では品種改良で様々な色の花があります。
「エニシダ」の名前は、ラテン語のgenistaが訛ったものと考えられています。
下の写真はエニシダの花を正面から撮ったもので、右の2つの花はオシベもメシベも見えていませんが、左端の花はオシベ(とメシベ)が見えています。
マメ科の花の花弁の名称も入れておきました。
下は花を横から見たもので、オシベもメシベも見えていません。 咲いたばかりの花は、こんな様子です。
ここに虫が来て竜骨弁に触れると、急に竜骨弁にしまわれていたオシベとメシベが飛び出てきて虫の体に巻きつきます。 この動きは速く、とても写真に撮れません。
このようにして、虫はエニシダの花粉媒介に利用されるわけです。
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コメント
撮ってきた写真を見ながら、お花たちの名前を調べてたんです
ちょっと一休みしてそよかぜさんのblogによしてもらったら、な・なんと・・・
虫が去った跡のもありました
(虫が去った跡なんやねぇと、いうのが解り)
投稿: わんちゃん | 2011年5月21日 (土) 00時12分
こんにちは。
エニシダが咲き始めましたね。
花粉媒介のご説明は良くわかりました。
有り難うございました。
投稿: 多摩NTの住人 | 2011年5月21日 (土) 11時33分
虫がオシベとメシベの輪にいる写真を撮りたいのですが、チャンスはそう多くありませんね。
投稿: そよかぜ | 2011年5月21日 (土) 17時20分