モミジニタイケアブラムシ
モミジニタイケアブラムシはカエデ類を寄主とするアブラムシです。 なお、全農教の『日本原色アブラムシ図鑑』では、カエデ属に寄生するアブラムシとしては、このモミジニタイケアブラムシ以外に、トウキョウカマガタアブラムシとニワトコフクレアブアムシが載せられています。
モミジニタイケアブラムシの生活環を簡単に書くと、次のようになります。 春先に、これから増えようとするスタートとなる一世代限りの型を「幹母」と呼んでいますが、モミジニタイケアブラムシの幹母はコロコロとしています。
4月~5月には有翅型と無翅型が見られます。 これが写真の状態です。 この状態でどんどん分布を広げ、個体数を増やします。 モミジニタイ「ケ」アブラムシの名前のように、写真をよ~く注意して見ていただくと、腹部に毛が生えています。
6月になると、モミジニタイケアブラムシはいなくなったように見えます。 多くのアブラムシは時期により寄主となる植物を換える(これを「寄主転換」と呼んでいます)ので、この場合も・・・と思われがちですが、じつはモミジニタイケアブラムシは寄主転換を行わず、1年中カエデにいます。 宿主植物の栄養が少ない夏場は、「越夏型」と呼ばれる1mm以下の扁平で小さな特殊な形の初齢幼虫のまま、秋まで休眠状態に入ります。
上で「特殊な形」と書きましたが、もしこの1mm以下の幼虫を拡大すると、体の周囲にぐるりと小さな団扇状の突起を並べているのを見ることができるでしょう。 モミジ「ニタイ」ケアブラムシの「二態」は、この春と夏で全く違う形態を示すことによります。
この越夏型幼虫は、秋になると発育を始め、無翅形成虫になります。
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