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2011年4月15日 (金)

タネツケバナ

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 花は種子生産のための器官、種子に変化していく花は珍しくも無く、わざわざ名前にするわけもありません。 タネツケバナとは「種付け花」ではなく、「種浸け花」、つまり苗代を作るためにイネの種子を水に浸ける頃に咲いている花、つまりタネツケバナは農家にとって、たいへん親しみのある花なのです。
 タネツケバナは水田の畦などによく見られるアブラナ科の越年草です。 10月頃に発芽してロゼットで越冬し、春に花を咲かせます。 葉は羽状の複葉で、多くの場合、根出葉は開花期には枯れ始めています。 花は白く、他の多くのアブラナ科同様、オシベは6本で、そのうちの2本は短くなっています。

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コメント

こんにちは。
タネツケバナはいろいろ種類があるようで、いまひとつ完璧には同定できていません。これからの課題のひとつです。
ミチタネツケバナなどが芝庭にたくさん生えてくるので、自分の庭としては厄介者です。

投稿: 多摩NTの住人 | 2011年4月15日 (金) 08時48分

コロと散歩しててよく出合います

>10月頃に発芽してロゼットで越冬し・・・
には、気が付いてないです。

ピュンピュンとした、茶色のモンには
種がいっぱい入っているのかな?と思ったんですけど。

投稿: わんちゃん | 2011年4月15日 (金) 14時26分

多摩NTの住人さん、たしかにミチタネツケバナはタネツケバナによく似ていますね。果時にも根生葉が生存するといっても他の草と混じって生えていると分かりづらいですし、オシベが4本の場合が多いといってもルーペが必要ですし、開花が早いとか頂葉が大きく卵形の傾向があるというのも相対的なものですからね。

わんちゃん、茶色の細長い果実には種子が行儀よく並んでいます。花の子房がこんなに伸びるというのもおもしろいですね。

投稿: そよかぜ | 2011年4月16日 (土) 14時10分

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