サラカ タイピンゲンシス
東日本巨大地震の被災者の方の救助・支援・復興はかなりの長丁場になるでしょう。 気を取り直してブログを続けます。
今日取り上げるのは、京都府立植物園の温室で撮ったサラカ タイピンゲンシス( Saraca thaipingensis )です。
この木は仏教三大霊樹の1つであるムユウジュ(無憂樹:S. asoca )の仲間で、花のつくりはよく似ていて、時には無憂樹として扱われたりもするようです。
ちなみに、仏教三大聖樹とは、ムユウジュ、インドボダイジュ、双樹のサラノキで、釈迦はムユウジュの下で生まれ、インドボダイジュの下で悟りを開き、双樹のサラノキの下で亡くなったとされています。
サラカ タイピンゲンシスはタイ、マレーシア原産のマメ科の高木です。 花は1月~4月頃で、英名で Yellow saraca と呼ばれているように黄色い花ですが、これはガクの色です。 あちこちのブログやHPで、花弁は無く、ガクの付け根付近は赤い色をしていると書かれていますが、この赤い部分が退化した花弁ではないでしょうか。
花はたくさん集まる円錐状の散房花序ですし、花弁も無く、マメ科らしくない花ですが、長く伸びたメシベの根元にある子房は、ちゃんとマメの形をしています。
釈尊に関係ある木を前に、仏様に東日本巨大地震について救済をお願いしたいと思います。
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コメント
マメ科なんですか
そう言えば、畑のエンドウの花と実に
なり方が似てます、ように思います
投稿: わんちゃん | 2011年3月17日 (木) 00時05分
たしかに終わりかけの花の花弁が取れた状態に似ていますね。
投稿: そよかぜ | 2011年3月17日 (木) 07時31分