オニシバリ
京都府立植物園に行った目的の1つはオニシバリの花を見たかったから。
オニシバリは本州の福島県以西から、四国、九州の中部以北に分布する、ジンチョウゲと同じ属に分類される落葉小低木です。
ジンチョウゲの樹皮も丈夫ですが、オニシバリの樹皮も丈夫で、鬼も縛れるというのでこの名がついたと言われています。
通常日本に自生している落葉樹といえば冬に寒さ対策として葉を落とすのですが、このオニシバリは夏に落葉します。 夏の葉の無い姿から、ナツボウズという別名がついています。 なお、新しい葉は秋に出ます。
オニシバリは雌雄異株で、2~4月に葉腋に黄緑色の花を付けます。 写真は雄株の花でしょう。 花弁のように見えるのは、ジンチョウゲと同じく、がく筒が4裂したものです。
果実は液果で、夏に赤く熟します。 少し辛みがあるようです。
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コメント
植物園ですから、いろんな木や花があって楽しめるのですが、こうして取り上げていただくと、なにげに見ていたお花たち、見過ごしていたお花たちも、今度出会ったらジックリとそのお花たちについて見つめることができるかな?
投稿: わんちゃん | 2011年3月11日 (金) 21時54分
やはり植物園の植物は植えられたもの。周囲と関わってその植物がどのように生きているのかは、自然に生えている植物を見つめる必要があるのでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2011年3月12日 (土) 00時21分